カップ麺・カップスープ (2017/01/09 17:01:12)
一平ちゃんチョコソースの2017年版。昨年に続き、バレンタイン商品として投入する一平ちゃん。主食としいてよりも、義理チョコ代替的な存在であるが、小売価格が180円で、しかもおなかも満たされるスイーツとして完成度は思った以上に高い。このアイテムをきちんと受け入れてもらうには、おはぎやお汁粉は主食の代替でもいい、もしくはおやつである と定義できる方のみ。風変わり焼きそばとしてとらえてしまうと、バレンタインで破局を迎えるかもしれない。
チョコ関連アイテムとしての完成度は高い。まず、とろけるチョコのイメージをふんだんにつかったパッケージは、やきそばというよりも、チョコ。パッケージには2017年度版の特徴である謎チョコキューブをチョコソース焼きそばにふりかけている写真が目につく。謎チョコキューブは、謎肉に対抗したものと思えるが、まさに謎チョコという名前がふさわしいアイテム。カリッとしたチョコキューブが麺とは異なる歯ごたえを与えてくれる。しかも、熱を加えてもキューブの形状は保っている。バレンタインに一平ちゃんチョコソースをもらったときには、あたたかい麺にのせても溶けていかないチョコキューブを見つけて、「まさに謎チョコ」と驚いてあげよう。会話がきっとはずむはずだ。
バレンタインの義理アイテムとしての完成度も高い。パッケージの底面には、バレンタインアイテムとして使うときのメッセージ欄が用意されている。今の気持ちをチェックして、FROM部にゴム印で名前を押しておけば、完成する。この手間いらずのところが義理グッズには最適。ちなみに、本命に使うときは…きっと、「はじめから決めてました」をチェックでしょうか。
バレンアイテムとしてのチェックポイントの一つは麺。お湯を注ごうとしてふたを剥がしてみると、麺がチョコレート色をしているいきなりこの色の麺を見ると、光の加減だろうかと、しっかりと蛍光灯の下で眺めてみたが、やはり茶色味がかっている。まさかチョコレート味では…と想像してしまうほど、細部にもこだわったバレンタインアイテムだ。このチョコ色麺がチョコ味かどうかは、お湯を捨てたときに試せるチャンスがやってくる。そんなことよりも、実際の麺はどうなのという方にあらかじめネタばれをしておくと、スイーツとしての完成度を上げるために麺の工夫は入っている。
お湯を捨てたら、ソースとあとのせかやくをのせる。ソースは2種類。メインの一平ちゃん屋台のやきそばソースは、スイーツとしての完成度をあげるもの、ココアとシナモンの香りを強くしてあり、高級スイーツ感をやきそば麺に与えてくれる。このソース自体は決して甘いもソースではないが、香りが甘いイメージをもたらしてくれる。もうひとつのチョコソースは、かなり甘さを控えめにしたチョコソース。これは想像どおりのもので、チョコソース。甘いのはちょっと…と思ってチョコソースをかけないと、味がまとまらないので、ここはすべてを絞り出す。
かやくは謎チョコキューブのみ。キャベツなどの野菜類は含まれていないので、この一平ちゃんは焼きそばではないと捉えれば食べやすくなる。
焼きそばソースをからめた段階で、高級スイーツを思わせるシナモンの香りが漂ってくるので、そこには焼きそばの存在はすでにない。さらにチョコソースと謎チョコキューブであらたなスイーツができあがった。
みなさんの求めているものは、この味はどうなのということだと思う。これは、商品の捉え方次第。おはぎやお汁粉をご飯の代替として認めない方には、一平ちゃんチョコソースは焼きそばではないと捉えることになるだろうが、おはぎやお汁粉はご飯の代替として認められる方、もしくは、おやつとして割り切れる方にとっては、一平ちゃんチョコソースは新たなスイーツ。少なくとも、バレンタインアイテムとしてとらえれば、完成度の高い商品なので、気持ちよく楽しむことを試みてほしい。
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